「立正安国の願いをこめて、世界立正平和運動を世界へ」

  第九回 国連NPT(核不拡散条約)再検討会議へ総長親書・国際署名提出


 

 立正平和の会(理事長 河﨑俊栄)は、第九回国連NPT(核不拡散条約)再検討会議に向け、四月二十五日から五月一日までの五泊七日の日程で「世界の平和を願う 国連NPT(核不拡散条約)再検討会議へ日蓮宗総長親書並びに国際署名提出とニューヨーク平和行進の旅」(主催 立正平和の会・後援 NIPN(日蓮宗世界平和ネットワーク 河崎俊宏事務局長)を企画し・米国ニューヨークへ向け十三名が日本を旅立った。

 このNPT再検討会議に先立ち、立正平和の会とNIPNでは昨年度より立正安国の願いをこめて、世界の平和を願う国際署名を全国に展開し二千五百五十一筆の署名が集められた。また同時にニューヨークへ向けた旅行団も募集され今回、十三名(団長 河崎俊栄・副団長 伊藤地張)が日蓮宗宗務総長親書並びに国際署名を携えて渡米した。

 今回、国連で行われる第九回NPT(核不拡散条約)再検討会議は、一九六八年署名、一九七〇年に発行された国際条約である。その間、核保有国やそれ以外の非保有国との間で差別や権利の主張など問題点があるとして、一九七五年より五年毎に再検討すべきとして開かれている国際会議である。人類恒久平和・世界平和の為に保有する核兵器の削減目標や廃絶に向けた話し合いが行われてきた。

 その再検討会議に日蓮宗では毎回、日蓮宗宗務総長が世界立正平和の精神から日蓮宗として、また広島・長崎における被爆国として国連に向け、「いかなる戦争行為にも反対する意思を示し、国際協定による速やかなる核兵器の廃絶、平和的手段によるあらゆる紛争の即時終結を強く要請すると共に、国家、民族、宗教の枠を超えた世界の恒久平和を祈るものである」という総長親書をNPT再検討会議へ毎回提出しているのである。今回もNPT再検討会議議長を務めるタウス・フェルーキ議長、国連軍縮会議代表のアンゲラ・ケイン代表に宗務総長親書を手渡すことが出来た。

国連での国際会議に毎回宗門として宗務総長親書を提出している宗派・団体は、日蓮宗の他には無いという。今回で九回目の会議でも日蓮宗は総長親書が提出された。祖願たる「立正安国の教え」は世界の国際会議の舞台でも全世界に向けて発信されているのである。

四月二十六日(現地時間)、午前十時より国連前のサーチセンターという教会で多宗教の合同礼拝、世界恒久平和への祈りが捧げられた。宗教の垣根を越えて互いに尊重し宗教界からのメッセ―ジとして近年毎回行われている。

今回はアフリカ大陸から参加があり共に祈りが捧げられた。日本宗教界を代表して立正平和の会 河崎俊栄理事長が自我偈と唱題の後、表白を読み上げ参加者と共に祈りを捧げた。午後二時からユニオンスクエア―から国連に向けての四キロ程の道のりを「日蓮宗は世界の平和を願う」「いのちに合掌」という横断幕を先頭に平和行脚が行われた。

宗務総長親書を携えたこの行脚に、国際布教師のサンフランシスコ・ヘイワード国際布教センター所長池永英清所長をはじめ、ニューヨーク大聖恩寺 熊倉祥元上人も加わり日本国内外にわたる日蓮宗教師が「立正安国の願いをこめたお題目の声」はニューヨークの街に響き渡っていた。 その夜、団員一行は日本宗教者平和協議会の代表団との夕食会を開き懇親を深めた。


四月二十七日、午前中9・11のグランドゼロへ趣き、整備された公園内にて犠牲者への追善供養と世界平和を祈る祈念法要が行われた。その後、ニューヨーク大聖恩寺様へ参拝し、海外での布教の現状と熊倉上人のグランドゼロで亡くなられた方々への日々ご供養を申し上げている旨を聞き、自身の信仰的役割など団員一行は感銘を受けていた。

四月二十八日、一行はニューヨークからラスベガス観音寺様へ参拝した。ラスベガス空港では、金井上人が出迎えて頂き観音寺様へと参拝した。法味言上の後、金井上人から開教師として初めてアメリカに来てからのお話や、アメリカにおける布教の現状などお話し下さった。またラスベガスへの移転、新地開教のお話等奥様と共に今日までの布教のお話を頂いたこと心より感謝申し上げたい。

団員一行は、その後アメリカ原子爆弾資料館での研修を行った。原子力爆弾・核兵器の資料館である。核実験の資料やその影響を調べる資料などが展示してある。見る限りでは放射能被爆の影響などという視点は、当初から無かったに等しいと思えた。私達を案内してくれた方も、元開発に携わっていた方で自らも被爆しているという。核兵器を正当化する国と、核兵器廃絶を願う国。その狭間そのものがそこにあり、私達は総長の示された親書の内容を強く胸に秘めこれからも日蓮宗宗徒として立正安国に願いをこめて世界立正平和に邁進していくことを強く心に誓った研修であった。

                          文 河崎 俊宏